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コロナ禍における学術情報ネットワーク内の通信・脅威傾向の変化

国立情報学研究所ではサイバーセキュリティ研究開発センターを設置し、学術情報ネットワークの通信を分析しサイバー攻撃のリスク判定をすることで、国立大学法人等が迅速にインシデントやアクシデントに対応できる体制構築の支援を行っています。新型コロナウイルスの影響で、殆どの国立大学法人等が在宅での研究や遠隔授業に移行したことにより、学術情報ネットワークを流れる通信や検知されるサイバー攻撃の量や種類に「大きな変化」が見られました。本講演ではその「大きな変化」の概要と推察される発生要因について説明します。
高倉氏による講演終了後、視聴者の皆様が疑問に感じるであろう点を弊社のコンサルタントより質問し、対談セッションを実施いたします。

基調講演

国立情報学研究所
サイバーセキュリティ研究開発センター センター長

高倉 弘喜 氏

1990年九州大学工学部卒、1992年九州大学大学院工学研究科修士課程修了、1995年京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了。
イリノイ州立大学訪問研究員、奈良先端科学技術大学院大学助手、京都大学講師・准教授、名古屋大学教授を経て、2015年国立情報学研究所教授、2016年より、同サイバーセキュリティー研究開発センター長
未知のサイバー攻撃の検知・追跡・対抗策構築に関する研究に従事し、IEEEなどの国際会議の運営にも協力。
内閣官房情報セキュリティーセンター、総務省、経済産業省、厚生労働省、文部科学省、情報処理推進機構、JPCERT/CC、愛知県警、京都府警、JNSAなどにおいてサイバーセキュリティに関する委員会等に参加。

マカフィー株式会社
プロフェッショナルサービス本部 プリンシパルコンサルタント

小川 泰明

大学院修了後、国内システムインテグレータに入社、ネットワーク設計、構築を経験。防衛関連のセキュリティシステムの運用保守に従事することで防衛の最前戦について経験してきた。​現職ではソリューション提供業務に従事。製品の導入に係る設計、構築の他、お客様のSOC、CSIRTにアドバイザーとして常駐、最新の脅威情報の分析結果をもとに、お客様にアドバイスを行っている。​その他、最新の脅威について独自にリサーチを実施。研究成果は国内他、海外でも評価されており、セキュリティカンファレンスにて研究成果が採用、発表を通じて最新の脅威について知見の提供を行っている。